焼き芋は古くから多くの人に愛されてきた食べ物の一つですが、一般的に本格的な焼き芋といえば石焼き芋の販売車から直接購入するか、最近ではスーパーやコンビニで販売されるものを購入しているという方が大半でした。最近様々な食品の無人販売が人気になっており、その販売手段の一つとして自販機が利用される機会が増えていました。数多くの食品の中で特に注目されているのが「焼き芋の自販機」です。
自販機からお芋が出てくるイメージができないという方も多いですが、実際に全国各地で実際に自販機は登場しており24時間いつでもホクホクタイプからひんやりタイプまでお美味しい焼き芋が楽しめるようになっています。特に農福産業が展開している焼き芋の自販機は現在全国に45台あり、道の駅や温泉施設でも期間限定で設置しています。設置初日など多いときは1,500個のお芋が売れることも多く、110グラム400円や190グラム500円のそれぞれ温かいものと冷たいものの計4種類の商品から選べます。
スーパーで販売されている焼き芋と比較して2倍近い値段ですが、取り扱いしている芋の糖度が40度以上とマンゴーよりも甘いことが特徴で、スイーツ感覚でスプーンを使って食べる人も多いです。この甘さの秘訣はキュアリングと呼ばれる製造手法を採用する農家からさつま芋を仕入れていることが関係しており、泥がついたままの生のさつま芋を40日間冷蔵保存することで、芋内のでんぷん質が糖分に変化する仕組みを利用しています。