自販機といえば電力で稼働していて、お金を入れると欲しいものが手に入るというイメージを持っている人がほとんどでしょう。
そのため比較的新しい機械だと考えている人がいるかもしれません。
けれどその自販機の歴史は非常に広く、紀元前にまで遡ります。
その当時には当然電力はないため、物理的な仕組みをしたものでした。
コインを投入するとその重みによって栓が開き、一定量の水が出るというのが、記録として残っている最古の自販機です。
そして近代的な自販機が開発されたのは、産業革命後です。
飲料を始めとして、タバコや切手など、様々なものが取り扱われました。
中には商品購入後に蓋が空きっぱなしになるため、実用には適していないものもありました。
もちろん自販機に使用できるほどのエネルギーはなかったため、重りで動いたり人の手で一部を動かさなければならなかったりなど、数多くの制約を伴いながら開発が進められました。
1900年代になると日本にもその自動販売機が導入されると共に、国内でも画期的な開発が数多く行われました。
そこから1967年に日本の硬貨が一新され、特に自販機に適している100円玉の精度が高まったことから、自販機の普及率は各段に高まりました。